みんなが集まる台所

vol.5 /みんなが集まる台所

くまがえ ますみ さん
(料理教室講師)

夫と子ども三人の5人家族。
自宅にて旬の食材やハーブを使った料理教室「ますみ」を開いている。

家は築100年程の古民家で、この家を見つけた時「家族でここに住みたい」と直感で購入。古くても風格のある柱などは残してリノベーションした。

独立型キッチンは複数人で楽しみながら調理ができる上、自然とみんなが集まってくる。

台所には土間がある。土と寄り添う暮らしに合った古民家の名残をとどめている。庭仕事の途中で靴を履いたまま腰掛けることができて便利で、家族やご近所さんとの語らいの場にもなっている。

調理台下の収納棚は、以前から持っていたカゴのサイズに合わせて仕切りの幅をオーダーしたもの。ほこりが入りにくいように手のひらが入る隙間を残してカゴがぴったりと収まる高さにしている。

カゴの中には乾物やお茶、パスタやお菓子など常温保存できる物を収納。蓋の付いた容器にはラベルが貼ってあり、何が入っているか一目瞭然。

(左)奈良の大学に通っていた頃から愛用している「花ふきん」。通気、吸水、速乾性に優れている。だしを濾す時にも使っており、台所でクタクタになるまで使ったら、最後は雑巾として使用。
(右)子どものお菓子はチャック式の密封袋に入れて収納。お菓子の外袋はかさばるのでこの方がコンパクトになり、急な外出時にはさっと取り出して鞄に入れることができるので便利。

古い和ダンスには、器や日用品が引き出しごとに分類され、綺麗に収まっている。

普段使いの調理道具はまとめて収納。奥はファイルボックスを使って仕切り、空間を無駄なく使っている。

カトラリーや調味料など細かい物は無印良品の整理ボックスを使っている。整理ボックスは同じ物で揃えると見た目がすっきりして綺麗。

包丁やまな板は洗ってしっかり乾かして収納。

台所の横にあるストックルームには手作りの保存食や買い置きしてある調味料、普段使わない調理道具などを収納している。ここでもラベルシールを張って管理しているので、何が何処にしまってあるかすぐに分かる。

大好きなカゴが台所のあちらこちらにある。
(左)アンティークのカゴには、お菓子のラッピングなどに使うテープを収納。
(右)さっと取り出せ、布で中を隠せば見た目も可愛く便利。

庭で摘んだハーブをホットミルクに。
ハーブはクッキーなどお菓子や、肉や魚を使ったオーブン料理によく使う。

「ガスは強火や弱火などを目で見ながら調節できるので使いやすく、炎で炙る調理ができるのも魅力ですね」と語るますみさん。


土鍋

炊飯器を使わず土鍋でご飯を炊く。土鍋で炊くと、ご飯が冷めても美味しいところがよい。炊く時は家族が食べきる量を炊いているので、一日に朝夕2回炊くこともある。
(左)庭で採れたサツマイモを使ったご飯。
(右)味噌汁も土鍋で調理する。

鉄鍋

下村企販の鉄製フライパン。表面に細かい凸凹があり、こびり付きにくい。熱のまわりが良く、素材の旨味が引き出せる。
(左)深型で小ぶりなサイズが使いやすく、揚げる、炒める、煮る、茹でるなど万能。
(右)幅が狭い玉子焼パンは卵1個でもふっくらとした玉子焼きができる。

陶器のすり鉢

愛用のすり鉢は力を入れずともラクに擦れる逸品。洗う際はすり目に詰まったものが綺麗に取れるのでメンテナンスも簡単。すり鉢に入れたまま食卓におけるデザインもよい。


よく使う器たち

料理教室の仕事柄、器は多く持っているが、漆の器や陶studioの器は特に好きで普段からよく使っている。白にブルーの色が入った器は和食にも洋食にも合い使いやすい。

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