vol.2 /焼きたてのパンが香るぬくもりにあふれたキッチン
いわきり ゆみえ さん
(主婦)
宮崎県国富町で手ごねパン教室「BREADCOCORO」を開いている。10年前に東京から引っ越し、養鶏を営む夫と築100年の家をリノベーションして暮らしている。
木のぬくもりある部屋に続く台所にステンレスのキッチンを造ることでメリハリのある空間にした。
鍋や調理機器はステンレスのキッチンになじむシルバーや白のものが自然と揃っていった。
保存容器やボウルは同じデザインのものを使っているので重ねて整理しやすく、見た目も美しい。琺瑯の容器はデザインが良いこと以外に直火で温めることができるのも便利で使っている。ただ、冷蔵庫で保存する際は、中身が見えないのでうっかり忘れてしまわないように注意している。
パンの発酵には、発酵機や電子レンジの発酵機能を使わずに、ガスコンロでフライパンにお湯を沸かし、湯煎にかけて発酵させている。
(左)よく使うキッチンツールが一目でわかり、さっと取り出せる。
(右)食洗機は使わず、洗い物はため込まない。
(左)調味料は一か所にまとめてストックしている。パン作りの粉類を保存するのにも琺瑯容器を使用している。
(右)器は民芸物が中心。キッチン横のコンパクトな食器棚に収納。
(左)段ボールや庭木を剪定した枝などを燃料にしたウッドボイラーで、床暖房、給湯に使っている。
(右)冬場でもお日さまの光が降り注ぐ軒先では野菜を干すことも。
(左)お茶が好きなので、数種類の茶葉をストックしている。
(右)夫婦で古いものが好き。和ダンスの引き出しには器がいっぱい。
テーブルは昔、廃校になった小学校で使われていたもの。食卓やパン作りの作業台として活躍している。
圧力鍋
玄米好きのご主人のために圧力鍋はかかせない道具。もっちり炊きあがる。左はご主人のおじいさまが使っていたものを譲り受け、パッキンを取り換えて今でも現役。玄米を炊く以外に大豆や鶏肉を煮るときも活躍し、時短調理にもなって便利。
ガスオーブン
電気オーブンに比べ、予熱時間や焼き上がり時間が早いところが良い。小さいパンなら8分程で焼ける。高温設定でき(300℃まであがる)、外側から火が入るのでハード系パンも焼け、パリッと仕上がるので嬉しい。パン焼き以外に料理や保存瓶の消毒にも活用している。
(左)取材中でもあっという間に出来た、手ごねで作ったシナモンロール。きめ細かく、ふんわりとした焼き上がり。
(右)オーブンから取り出す際に欠かせないミトン。ハワイアンキルトで作られたものを愛用。
(左)なんと!庭で摘んだ茶葉を使って紅茶を手作りしている。茶葉の乾燥にもガスオーブンを使っている。
(右)自家製の紅茶でほっとひと息。渋みなく、まろやかでとっても美味しい!
手作り石鹸
自分だけでなく、パン教室の生徒さんにも手肌に負担の少ないものを使ってほしいという想いで手作り石鹸を愛用。アボカド、パーム、ココナッツなどのオイルを使った保湿成分の高い石鹸。
(右)泡立ちよく、しっとりした洗い上がり。手洗い以外に、体、顔も洗える。
よく使ううつわたち
(左)旅先で出会った出雲や萩焼の器。ぬくもりのある民芸品が好き。
(右)ハンドメイドでひとつひとつ絵柄の違うポーリッシュポタリー。温かみがあり、丈夫で使いやすい。